キーワードの選定作業をして自サイトに必要なキーワードリストを作っていきましょう。
キーワードリストを元にサイト構成をし記事を作成することで、SEOに強いだけでなくユーザーが求める情報がある網羅的なサイトを制作することができます。
おおまかな流れとしては、これから解説するキーワード選定作業をシート(ExcelやNumbersなどの表計算ツール)にまとめてキーワードリストを作っていきます。
- 自サイトと関連するキーワードの洗い出し
- 検索意図ごとにキーワードをまとめる
- 関連しないキーワード・そぐわないキーワードは除外
ほかにも分からなかったり迷ったりと悩むことが出てくるかも知れません。
しかし、頭ではなく手を止めず動かして作業を進めて具体的にしてくことが大事です。
キーワード選定からキーワードリストを作る流れ
自サイトで上位表示したいキーワードが決まったら作業に入ります。
決まってない場合は、とりあえず思い付いた自サイトに関連するビッグキーワードで仮設定しましょう。
そのキーワードで検索をして競合となる上位サイトを10くらい調査しましょう。
- どのようなコンテンツ(記事)を作っているか⇒目視で確認
- どのようなキーワードで上表示しているか⇒ツールで確認
これらをリストにピックアップし、グルーピングすることで傾向が分かり、どのようなキーワードで上位表示対策をしていけば良いか分かってきます。
キーワード選定によるリスト作成の流れ
キーワードの獲得難易度や手軽さを考慮して、ここでは上から優先度が高いものを並べています。
①〜⑤まではインターネット上だけで調査が完結できるためハードルは高くありません。
⑥⑦は、実際に足を体を動かさなくてはなりませんが、競合には無い着眼点を得られる可能性が高いです。
そこで得た情報をサイトに入れることで、他サイトと差別化を図ることができ、網羅性やユーザー満足度を高め上位表示に有利になります。
どの作業を行うかは時間や金銭的なコストから自己判断してください。
主要となる単一キーワードをピックアップしながら、単一キーワードの複合キーワードもピックアップしていきます。
コンテンツ(記事)作成方法はこちら!
- キーワードツールを使う
★メインキーワードを決める(まずは仮でも良い)
★メインキーワードを軸にツールで関連するキーワードを抽出する
・Googleキーワードプランナー(関連キーワード)
・Keyword Tool(複合キーワード、サジェスト)
・Ahrefs(関連キーワード、複合キーワード、サジェスト)
・ラッコキーワード(サジェスト) - 広告主サイトや公式LPの調査
・どのような単語が使われているか
・商材の特徴に使われている言葉
・成分や素材はなにが使われているか - 競合サイト(上位10サイト)のコラム記事の調査
・タイトルに使われている単語のチェック
・目次や各見出しをチェック
・各見出しの章ごとに書かれた主題と答えのチェック - Q&AサイトやSNSで声を拾う
・Yahoo!知恵袋
・twitter - 見つけにくい競合サイトを見つける
・はてな
・ニコニコチャンネル『ブロマガ』 - 専門書、雑誌、新聞を調べる
・Kindelなどの電子書籍で調べる
・書店に行く
・図書館に行く - ターゲット層から話を聞く
・実際の知人から話しを聞く
・クラウドワークスで話しを聞く
①キーワードツールを使う
自サイトのメインキーワードを決めたら、それを軸にキーワードツールを使って作業を進めていきます。
ツールを使うと、メインキーワードに関するその他のキーワード(単一・複合)が抽出されるので、それをシートにまとめていきます。
抽出された単一キーワードをツールでさらに調査をしてキーワードを発掘するのも良いでしょう。
どこまで深く抽出するかは自分の都合で決めます。
さまざまなキーワードツールがありますが、ここでは代表的でオススメのものを解説します。
- Googleキーワードプランナー
- Keyword Tool
- Ahrefs
Googleキーワードプランナー
GoogleキーワードプランナーはGoogle広告のアカウントがあれば誰でも無料で利用可能です。
無料だと月間検索ボリュームの細かい数値を見ることができませんが、それ以外は変わらないため問題なくキーワードを見つけることができます。
細かい数値データを見るには、Google広告におおよそ月400円以上の予算を投じることで可能になります。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
具体的な手順
ログインをしたら、『新しいキーワードを見つける』から関連するキーワードを見つけます。
横にある『検索のボリュームと予測のデータを確認する』は、今の段階では使いませんが、10件以上のキーワードの月間検索ボリュームを調べるときに使います。
ここでは例として『sim』をシードキーワードとして関連キーワードを洗い出していきます。
洗い出したいシードキーワードを入力して、『結果を表示』をクリックすると関連するキーワードとデータが表示されます。
ここで、「ocn モバイル」や「格安 sim」などのキーワードをキーワードリストにコピペしていきます。
メインキーワードと関連性のないキーワードは除外します。
関連性があるか無いかが分からない場合は、一旦Googleで検索し、検索結果のページを確認してキーワードが関連しているかどうか判断します。
同時に、「同じ言葉を含むキーワード」と「同じ検索意図のキーワード」をまとめながら進みます。
この作業を次に紹介するツールでも同じように繰り返し、キーワードリストを強化しています。
Keyword Tool
Googleキーワードプランナー同様に制限付きであれば無料で利用できます。
有料版では、月$69〜(約7,600円)で検索ボリュームや広告費用などのデータを見ることが可能。
ここでは無料を前提に進めていきます。
具体的な手順
抽出したいキーワードを入力しエンターで調査結果画面に移行します。
データを編集できるようにするため、画面右下にある『copy/Export all』をクリックしてデータをダウンロードしてください。
クリックすると、上から「クリップボードにコピー」「CSV形式でエクスポート」「エクセル形式でエクスポート」するか選択できるので、好みのものを選択してください。
ここでは、「クリップボードにコピー」を選択し、テキストエディタソフトに貼り付けてキーワードの選定作業を進めていきます。
画像にあるように、「sim」で調査した結果、ここでは上部にsimとは関係の無い「しまむら」や「シマエナガ」などが出てきました。
これらの関係がないキーワードは除外します。
関連性がある「sim ロック解除」や「sim カード」などのキーワードをリストにコピペしていきます。
メインキーワードと関連性があるか無いかが分からない場合は、一旦Googleで検索し、検索結果のページを確認してキーワードが関連しているかどうか判断しましょう。
これらを念頭に、キーワードプランナー同様、「同じ言葉を含むキーワード」と「同じ検索意図のキーワード」をまとめながらシートにコピペしていきます。
Ahrefs
Ahrefsは、海外製の有料SEO分析ツールで、無料で使うことはできません。
分析できる範囲は、キーワード・競合サイト・コンテンツ・ドメイン・自サイトの状態など多岐に渡ります。
ここでは、キーワードの分析ができるキーワードエクスプローラーという機能を使って作業をします。
具体的な方法
キーワードエクスプローラーに抽出したいキーワードを入力します。
キーワードを入力すると「概要」画面に移りますが、キーワード抽出作業を素早く進めるためにここでは省略します。
マッチング条件(Matching terms)
シードキーワードを含む関連キーワード一覧が表示されます。
左メニューの[関連キーワード(Keyword ideas)]内の「マッチング条件」をクリック。
- 【全て】すべての関連キーワードを表示します
- 【質問】質問と認識されたキーワードを表示します(日本語では機能が弱い)
- 【条件一致(Terms match)】複合語において、順番の不一致も表示する
- 【フレーズマッチ(Phrase match)】複合語において、順番の不一致を表示しない
より多くの関連キーワードを抽出するには、【全て】+【条件一致】の組み合わせになります。
つづいて画面の右にある「エクスポート」をクリックし、データを任意の形式でダウンロードします。
例によって、「同じ言葉を含むキーワード」と「同じ検索意図のキーワード」をまとめながらキーワードリストに追加していきます。
関連性のないキーワードは除外し、分からない場合はGoogle検索で関連性を確認します。
関連用語(Related trems)
シードキーワードの上位ランクインページから取得したキーワードのデータを抽出。
- 【もランクインしています(also talk about)】上位ページで一緒にランクインしている他のキーワード一覧
- 【についてもお話します(also rank for)】上位ページで言及されているキーワード一覧(共起語に近い)
- 【全て】上位ページから取得したすべてのキーワード一覧
検索候補(Serch sauggestion)
Googleのオート提案機能(サジェスト)から取得したキーワード一覧。
- 【KD】キーワードの上位ランクイン難易度
- 【ボリューム】月間検索数
- 【グローバルボリューム】すべての国を対象とした月間検索数
- 【単語数】何語(単語・複合語)で構成されたキーワードか指定
- 【SERPフィーチャー】Googleの検索結果でどのタイプの表示に限定するか指定
- 【含める】指定した単語を含んだキーワードのみを表示するフィルター機能
- 【除外】指定した単語を除外したキーワードのみを表示するフィルター機能
- 【その他のフィルタ】クリック数やCPCクリック単価etc.を指定しできるフィルター機能
その他のキーワードツール
上記以外にもたくさんのキーワードツールがありますが、きりがないので使うツールは1~3つに絞って作業をしましょう。
これまでのツールでは関連キーワードがあまり抽出されない場合や、ある程度作り込んで記事のネタを探す時に使います。
もちろんこちらの方が気に入ったのであれば最初に使ってもまったく問題ありません。
広告主サイトや公式LPの確認
少なくても経験の浅い私達より、売り主の方がテーマについて詳しいので素直に参考にしましょう。
オリジナル要素は後からで十分間に合います。
- ジャンルワード
- 成分、材料
競合サイト(上位10サイト)のコラム記事の調査
Googleで実際に検索をし、検索結果のコラム記事を上位10サイト分チェックします。
通販サイトや公式サイトは省いて、競合となりえるコラム記事に絞って10サイトです。
- タイトルに含まれたているキーワード
- 目次や各見出しの内容
- 各見出しの章に書かれた主題と答え
さらに詳しく調査するのであれば、Ahrefsのサイトエクスプローラーで競合サイトのURLを調査します。
④Q&Aサイトを利用する
Q&Aサイトでキーワードを入力し、ターゲットとなる人たちが使う言葉や心理を知りましょう。
その中から使えそうなキーワードを取捨選択します。
主にYahoo!知恵袋だけで十分ですが、事足りないと感じたのであれば他のサイトも利用します。
見つけにくい競合サイトの見つけ方
Google検索のだけでは見つけにくい競合サイトを見つけ、これまでの調査では足りない情報が無いかチェックします。
- はてな
- その他のブックマークサイト
さらに発見したサイトURLをAhrefsのサイトエクスプローラーに掛けて、人気ページや流入キーワードを調査することで、さらにサイトの網羅性を高めることができます。。
キーワード選定で迷ったらボリュームが多い方を選ぶ
検索意図が同じでも語句が違うキーワードがあると、どちらのキーワードをメインとして扱うべきか判断に迷う場面に出くわします。
違う語句で検索しても、検索結果がほぼ変わらないキーワードがそれに当たります。
その場合の対処法は次の通りです。
- 月間検索数が多いものを選ぶ
- 検索需要が伸びているものを選ぶ
- 共起語にあるものを選ぶ